2013年7月29日月曜日

7月25日(木) ベルギー・Laarne ケルメスレース

距   離: 115.5km(19周)
出走者数: 101名  
天        候: 晴れ  
気        温: 29℃

<結果>
窪木選手: 先頭グループ13名ー1名に続く集団でゴール。 着順は24位で賞金を獲得。 
       (30位まで賞金)
吉田選手: スタート直後から積極的に前に出てアタックに加わりましたが、その際に完全に
        脚を使い果たしてしまい、2周目に集団から離脱、3周目に入る時点で降ろされ
                    てしまいました。DNF。
  
今週の火曜日から湿度が多少上がり、当地では珍しく夜間の気温も20度以上、夏でも涼しい日が多い地域としては「熱帯夜」とも言うべき寝苦しい夜が2日間程ありました。
今日は午前中に雨が降り、午後からは快晴になりましたが、これまでの出場したレースの中では湿度が最も高かった様に感じました。(と申しましても日本の蒸し暑さとは比較にならない程度です)
そのため、最後までレースを走り切った窪木選手は、2回のボトル補給を必要としました。
  
今日はレース前に「PIロードスクールでは参加出来るレース数が多く、しかもそのレースは日本での活動の評価基準にはならない。だから思い切った冒険が出来る。その中で自分自身の技量を見極め、試行錯誤を繰り返しながらレースの駆け引きを学び、その結果としてレースの流れに乗る感覚が養われる。」と言った内容のアドバイスを選手2名に与えました。

吉田選手は、このアドバイスに基づいた行動を早速実行しました。スタート直後から集団の最前列に出て、アタックを始めたのです。これまで吉田選手は最初から後方に下がってしまいがちだったので、最初から先頭グループを自ら構成するといった冒険的な走りを試みました。結果は、現在の持久力では短時間に力尽きてしまい、後続に追いつかれた際に既に出し切った状態で集団に付いて行けず終わってしまいましたが、自分自身の技量を知るためにも、こういう勇気ある冒険は必要でしょう。今日のレースの冒険によって、現時点における限界線を確認出来たはずで、短時間に終わってしまったとは言え、勉強になったと思います。


窪木選手は、これまでのPIロードスクール受講生の中では最も独走能力(トラックの1kmTT, 4kmパーシュートなど)の高い選手なのですが、思いのほか苦戦を強いられています。自転車ロードレースは、必ずしもはっきりと現れる数値が成績に繋がるとは限りません。
ここがロードレースの面白い要因の一つとも言えるでしょう。おそらく窪木選手よりも数値的にはかなり劣る選手達が「駆け引き・レース展開の巧さ」で彼よりも上位でゴールしていると見受けられます。
今日は特に「駆け引き」を考慮してレースに臨み、最後に集団から単独で飛び出すアタックを試みました。このアタックは、吉田選手と同様に自身の能力・技量を知るための冒険であり、結果は集団に捕まってしまいましたが、学ぶものは確実にあったレースでした。