2014年7月3日木曜日

6月29日(日)ベルギー・Hansbeke ケルメスレース

距離:118km (1周約6.9km X 17周)
出走者数:74名
天候:晴れ
気温:16度

<結果>
川口選手:5周目に集団のスピードが上がった際に単独で離脱し、6周が終了した時点で降ろされました。DNF。

佐々木選手:レース中盤、集団がいくつかのグループに分離した際に最後尾のグループ5名に取り残された形となり、5名で2周半程を走りましたが、12周目に入る時点で降ろされました。しかし、このグループ5名までは、降ろされた時点での順位で着順が付いて37位でした。(着順が付いたのは39位まで)


2014年「パールイズミ ロードレーススクール」の最終戦です。午前10時半頃から雷を伴う激しい雨が降り、所によっては大水が出るなど昼過ぎまでは大荒れの天気でしたが、レースが開催されるHansbekeの街に到着する頃には雨もすっかり上がり、スタート時には路面も完全に乾燥。多少風はあったものの空は晴れて、レースを走るには心地良い天気になりました。
 
コースには一箇所、急激に道幅が狭くなるコーナーと荒れた舗装がありましたが、そこ以外は特に技術的面で特別に困難なものではありませんでしたが、スタート後、直ぐに鉄道の線路沿いに走る直線、そしてゴールに向かう直線が長いため、風の影響を受けやすく、スピードとその持続力を要求される厳しいレースとなりました。今日のレースは毎周回、1着通過者に20ユーロの懸賞金が出されていたため、これを狙う小グループのアタックが毎週回ありましたが、前半戦は集団が崩れずに進みました。

5周目に6名の先頭グループ、それを追走する18名の第2グループが構成された際にスピードが上がったため、数名の選手が集団から離脱。川口選手も直線でのハイスピードに付いて行けず、単独で離脱。6周目を単独で走りましたが7周目に入るゴール通過で降ろされてしまいました。
6周目に第2グループが先頭グループに追い付いて、「先頭グループ24名―集団」になり、その翌週には集団が二つに分離。レースがちょうど半分経過してから動きが激しくなり、先頭グループからは4名が飛び出し、「2名―7名―集団1-集団2(最後尾)」の形となり、佐々木選手は最後尾集団に。その後、最後尾集団も分離して前に出る力のある選手は前の小グループを吸収して26名の集団を構成。しかし、佐々木選手はそれに加われず、9周目に5名の最後尾グループとなってしまいました。この5名は11周が終了するゴールライン通過時に降ろされてしまいましたが(残り6周)、着順は記録されて佐々木選手は37位でした。

これまで出場したベルギーのケルメスレースは、比較的簡単なコースのレースでしたが、今日のコースは、コーナーなどの難易度は低いものの、直線の距離が長く、そこでハイスピードになった際にスピード、瞬発力、持久力など真の実力を要求される、ごまかしの通用しないレースでした。佐々木選手が降ろされた後、「あ~、弱い!」と自分自身に向かって叫んだ一言、まさにその通りで、最末端クラスのローカルなレースとは言え、本場欧州のレベルの高さを2名共、改めて思い知らされました。


2014年7月1日火曜日

6月28日(土) オランダ・Kruiningen クリテリウムレース

 距離:1900m X 42周 約80km 
出走者数:35
天候:曇りのち一時小雨
気温:20度 終了時18
 
<結果>
川口選手: メイン集団で何度か千切れそうになりながらも何とか喰らい付いていましたが最終回の鋭角コーナーで単独落車し
        リタイア。DNF

佐々木選手:ラスト数周、メイン集団からもう一人の選手と2名で集団から飛び出し、最終回は単独走行になりながらも集団に追い
        付かれる事無くゴールし、着順は16位で賞金を獲得。


Kruiningenのコースは、典型的なオランダのクリテリウムのレイアウトで、鋭角なコーナー、荒れたレンガ舗装、突然細くなる道幅、S字のカーブなどが含まれています。今日はオランダ選手権(U23)と重なり、しかも近郊の別の街でもクリテリウムレースが開催されていたため、参加選手は35名と少なく、さびしい感じのレースでしたが、30位までに賞金が出されるため、川口・佐々木両選手も賞金獲得を目標としてスタートしました。 

レースはスタート直後からハイスピードになり、川口・佐々木両選手共に前半は集団の後方に位置するのが精一杯の状況でした。しかし、残り22周、中盤に入る頃に6名が先頭グループを構成すると集団のペースは安定。そのため、佐々木選手は1人の選手と2名で集団から抜け出そうとアタックを試みました。一時は先頭グループが見える程度の距離まで近づいたのですが及ばず、集団に戻りました。その後、集団のペースは上がらず、先頭グループとの差は30~40秒まで開きました。この間に川口選手も集団の前を引くなど積極的な動きが出来ていました。 

集団に動きがあったのは残り8周を迎えた時。8名が第2グループとなってハイスピードで先頭グループの追走を始めました。川口・佐々木両選手共、残念ながらこのグループに加わることは出来ませんでした。この時点で先頭グループ6名、第2グループ8名、そして最終グループ15名、という形になりました。

取り残された選手達による15名の最終グループは牽制状態になったため、その中から佐々木選手は残り2周でもう一人の選手と集団から飛び出しました。そして最終周を迎える直前で置いて行かれて独走状態になってしまいましたが、何とか集団に追い付かれる事なく逃げ切って16位でゴールしました。

川口選手は、17位―29位を争うグループの中で残り1周を先頭で通過しましたが、鋭角なコーナーに続くS字カーブで縁石に乗り上げて、沿道の植え込みに倒れる様に落車。この時点でリタイアしてしまいました。残り2周でグループのペースが落ちて前方に出る事が出来たため、少しでも良い着順を狙おうとする焦りから自らの技量を超えた無理なスピードでS字カーブに入ったのが落車の原因だった様子です。幸いにして他の選手を巻き込む事は無く、しかも植え込みの灌木の上に載った形の転倒だったため、灌木の枝で顔面を少し引っ掻いてしまった程度で、それ以外のダメージは無く、自転車も無傷でした。残念なのは、直ぐに起き上がって走れる状態だったにもかかわらず、その場でリタイアしてしまった事。あと僅か1kmを走ってゴールラインを通過していれば30位内で賞金獲得だったのです。今日は最後のオランダのクリテリウムレース、何が何でも完走して賞金を狙うというスタート前の目標に向かう「執念」が見られませんでした。精神力の弱さが丸出しになったという印象を受けました。

佐々木選手は、レース全体において良く動き、積極的にアタックを繰り返しました。特に最後の詰めの段階でゴールスプリントよりも先行逃げ切りを選んだのは適切な判断でした。 最後は一緒に逃げた選手に置いて行かれてしまったものの、何とか後続に捕まらず逃げ切った走りは、立派でした。今回のスクールで走ったクリテリウムレースの中で一番良い走りが出来ました。