2016年8月22日月曜日

8月18日(木)オランダ・Dordrecht トレーニングレース

距離:90分+3周(11.7kmの自転車レース専用サーキットコース)
出走者数:44
天候:晴れ 気温:24

<結果>
加藤選手: 序盤から積極的に動き、頻繁にアタックを試みておりましたが、52分を経過した時点で集団から単独で離脱。しかし独走で復帰し、最後の2周は一人の選手のアタックに乗って、そのまま逃げ切り、2着でゴールしました。

岸 選手: 加藤選手と同様、序盤からかなり攻撃的な展開に徹し、常に集団の前に位置する走りを心掛けていました。最後2周は前方に見える2名を捕えようと数名のグループで追走しましたが、及ばす、5着でゴールとなりました。



オランダDodrechtのクラブチーム“De Mol”が所有する自転車専用サーキットコースでは、4月から9月第1週まで毎週月、火、木の3回、トレーニングを目的としたレースが行われています。月曜日は女子とホビーレーサー(未登録者)、火、木曜日は15歳以上のライセンス所有者を対象としたレースとなっています。レースはオランダ自転車競技連盟の公認レースではなく、あくまでこの地域に居住する選手達の強化・練習を目的としています。スタートは全て19時です。 

今日のレースには、クラブチーム“De Mol”および周辺のクラブチームの一軍選手(大きなレースに選抜されるメンバー)は不在で、出走者44名の内十数名は50歳以上のマスターズカテゴリー、数名はジュニア、残りの選手も初心者クラス、あるいはライセンスは所持しているけれど趣味として走っている程度の選手達でした。
よって、レースの結果は評価の対象とは出来ないレベルなのですが、加藤・岸両選手は事前に指示していた通り、自身の力を出し切る展開が出来ておりました。

オランダでは全国各地にクラブチームなどが所有する自転車専用サーキットコースが存在し、De Molと同様に毎週2回位はトレーニングを目的とした非公式レースが行われています。今日このレースに出走した人達の大半は毎日8時間、週40時間働いている人達、あるいは学生です。彼等は、火、木の週2回、トレーニングレースを練習とし、土日、祭日に公式レースを走っているのです。「自転車レースの最高のトレーニングはレース参加である」、これはいくら科学的トレーニングの理論が発達し、技術が進歩して特殊な機材が開発されたとしても、将来的にも変わらない基本大原則と思います。
こういう練習環境が世界に通じる優秀な選手を生み出しているのであり、決して特殊な機材を使って数値を追い求める科学的トレーニングの功績では無いのです。