2013年8月6日火曜日

8月3日(土) オランダ・Burgh Haamstede クリテリウムレース

距        離: 80km
出走者数: 71名  
天    候: 晴れ   
気        温: スタート時 22℃ / 終了時 18℃
 
<結果>
窪木選手: 15名のゴールスプリントで4位、賞金を獲得。
 
吉田選手: 2周目に集団から離脱、追走しましたが2周ほどで降ろされてしまいました。
        DNF
 
 
オランダ南西部海岸沿いのリゾート地 Burgh Haamstede で行われた夜7時スタートのクリテリウムです。
天候に恵まれ、多くの観光客で賑わい、大変良い雰囲気のイベントになりました。
コースはほぼ四角形で、スタート&フィニッシュが街の中心街にあり、道幅も十分なレンガ道、その反対側は森林の中を抜ける細いアスファルト舗装となっていました。

今日は、窪木・吉田両選手共、最前列で並んでスタート。1km程度で道が細くなるので、有利な位置展開でしたが、吉田選手はコーナー出口での立ち上がりのスピード不足により、早々に後方に下がってしまい、3周目に離脱してしまいました。レース前半にコンチネンタルチーム所属の有力選手を含む6名がアタック。この6名は最大50秒程度の差を集団に付けて逃げ続けましたがレース後半に入って先頭グループの中から逃げを試みる選手が居たため、3名ー3名にグループが分離。そのため、先頭グループは足並みが乱れて減速、結果的にはこれが災いし、9名の後続のグループが最終回に6名を捉え、15名による集団スプリントになり、窪木選手は4着でフィニッシュしました。

これまでオランダのクリテリウムレースにおいて、窪木選手は事前公示無しに不規則的に出される懸賞にこだわり過ぎて、そのため無駄な走りをしていたと思います。今日はスタート前に「中間懸賞よりも最終順位を考えた走りを」といった内容の指示を出しました。それを実行したため、あと一歩で表彰台という大変良い結果を出す事が出来ました。

注: オランダのクリテリウムレースの中間懸賞金、ポイントシステムには決められた規則(ルール)は無く、また事前にその周回なども公示されず、全てアナウンサーによってレース中に突然告げられるので、オランダ語・英語を聞き取れない選手は不利な展開となります。よって、中間の懸賞金・ポイントに惑わされず、最終順位を重視した方が良い走りが可能になります。
 尚、日本ではトラックのポイントレースと同様にポイントを多く獲得した選手が最終順位でも上位になる制度を採用しているレースがありますが、本場欧州ではその様なレースは行われておりません。なぜならば、ロードレースの醍醐味は最終的に1位でゴールした選手が優勝するという点にあり、観客にも分かりやすいからにほかなりません。オランダのクリテリウムレースの中間ポイントは、懸賞金獲得のためのポイントであり、最終順位とは無関係なのです。日本の様にトラックのポイントレースと同じシステムを導入したならば、観客にとって分かりずらいレースとなってしまい、クリテリウムレースの人気は確実に衰退するでしょう。