2013年8月22日木曜日

8月11日(日) オランダ・Beverwijk クリテリウムレース

距        離: 100km
参加者数: 57名 (完走39名)  
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 21度

<結果>
窪木選手: トップグループ10名、第2グループ5名に次ぐ第3グループでフィニッシュ。 
                    着順は24位で賞金獲得。(30位まで賞金)
吉田選手: 3周目に集団から離脱。 
                    その後も走行を続けましたが、15分程度で降ろされてしまいました。 DNF


この週末は、気温が20度を少し上回る程度で、レースを走るのにはちょうど良いのですが日陰や風当りの強い場所は半袖では肌寒い位で、 レースを観戦する観客の多くが長袖の上着を着ていました。
Beverwijkのコースは、街のメインストリート(賑やかな商店街)をスタート&フィニッシュとした1周長1200mの長方形。
路面は全て良好なアスファルト舗装なのですが、道幅の細い箇所が多く、決して簡単ではありませんでした。
 
今日も昨日と同様にオランダの有力チームに所属する若手選手が多く出走したため、スタート直後からハイペースになりました。
吉田選手は、このハイスピードに付いて行けず、3周目で集団から離脱。 単独で追走し、途中からは同じように離脱した選手と走行を続けましたが、15分程度経過した時点で降ろされてしまいました。

スタート後、約20分が経過した頃に7名の有力選手を含む10名のトップグループが構成され、一気に集団を突き放しました。
窪木選手は、スタート位置が後ろの方だったため、前に出るのに多少時間が掛かって、その間に前方で有力選手達のアタックがあったため、それに乗り損なってしまった様子でした。
約1時間が経過した時点でトップグループは集団の後方20秒まで迫り、それを確認した窪木選手が集団の先頭を積極的に引いてペースアップを図り、30秒差と挽回したのですが、窪木選手が後方に下がった瞬間に5名が集団から飛び出し、第2グループを構成。この第2グループにも実力のある選手が居たので、集団との差は徐々に広がりました。
後半に入って、トップグループは集団をラップしたため、集団は16位以下を決めるゴールスプリントの末、打ち切りになり、窪木選手は24位に入りました。
その後、トップグループは、残り2周で第2グループの後方に迫ったため、第2グループは1周を残して11位~15位を決めるゴールスプリントになり、結局100kmを完全に走破したのはレース前半で逃げを決めた10名のみでした。
窪木選手は、全日本トラック選手権に出場するため、今日のレースを最後に日本に帰国します。
最後の2レースには、オランダのコンチネンタルチームの選手が複数参加していて、レベルの高いレース内容でした。プロ予備軍的存在の若手選手達のレベルを肌で感じ取れた事と思います。
また、ベルギーのケルメスレース、オランダのクリテリウムレースと2つの異なる形態のレースを走り、その違いなど、多くを学んだはずです。 



注: 現行のUCIカテゴリー制では、エリートカテゴリーのUCI登録チームに「UCIプロチーム」、「UCIプロフェッショナル・コンチネンタルチーム」、そして「UCIコンチネンタルチーム」が存在します。 オランダでは、前者2つを「プロフェッショナル A 」、 コンチネンタルチームを「プロフェッショナル B 」と分類しています。
所謂本当の意味でのプロフェッショナルチームは「プロフェッショナル A 」であって、「プロフェッショナル B 」のコンチネンタルチームは、かつては「アマチュア・スポンサーチーム」と呼ばれていたチームです。それが以前はプロしか出場出来なかったレースにも出場可能になったために便宜上「プロフェッショナル B 」という名称が使われていますが、多くのチームの実態は、本来のプロチームとは比較にならず、世間一般ではコンチネンタルチームの選手をプロと認めていない傾向が強くあります。