2014年6月10日火曜日

6月7日(土) オランダ・Papendrecht クリテリウムレース 

距離:1580m X 57周 約90km 
出走者数:48名
天候:晴れ
気温:28度

<結果>
川口選手: スタート15分後に単独で集団から離脱。その後、集団に戻りましたが、ほぼ15分毎に離脱を繰り返し、8周遅れで           ゴール。着順は40位。 

佐々木選手:レース前半、集団の前の方に位置し、レース中盤までは先頭グループを追走するメイン集団の先頭を引くなど積極的         な走りを見せましたが、1時間を過ぎてから次第に集団後方に下がってしまい、ちょうど1時間半を経過した残り12周の         時点で集団から単独で離脱。その後は周回遅れで集団に戻るも付いて行けず、5周ラップされてゴール。着順は39位。 

Papendrechtのコースは、長方形(4コーナー)の左回り(反時計方向)なので、コーナーは特に難しくは無く、路面は良好なレンガ舗装とアスファルト舗装が半々という比較的簡単なコースです。しかし、簡単なコースゆえにハイスピードな展開になるので、高速レースの経験が少ない2名がどれだけメイン集団に付いて行けるか。とにかく少しでも長く集団内を走る、それが今日の目標でした。

レースは予想通りスタート直後から集団が1列状態になる激しい展開となり、川口選手は約15分で離脱してしまいました。 オランダのクリテリウムレースでは、集団から離脱して周回遅れになっても審判から中止を命じられるまではメイン集団(あるいは最後尾のグループ)に戻ってレースを継続出来るので、集団走行の練習のためにも選手達には「千切れても降ろされるまで走り続けろ」と指示を出しております。 その指示通り、川口選手は集団に戻って走り続けましたが、約15分毎に離脱を繰り返し、8周遅れでのゴールとなりました。

川口選手の問題点は、まずコーナーに入る際に前の選手にピッタリと付いて走れないため、コーナーを出てからの立ち上がりでスピードが上がる度に車間を詰めるために相当のエネルギーを消耗してしまうコーナーリングテクニックにあります。 もう一つは、スピードが上がった際に軽いギアを高回転で回すことが出来ず、重たいギアに頼ってしまうため、1周長1580mに4コーナーというクリテリウムでは、直ぐに脚が一杯になってしまうというのが問題点です。これは、これまでの日本国内におけるトレーニングにおいて、登坂以外は殆どアウターギアーを踏む練習が中心だったため、レースに必要な回転力をまだ十分に習得していないためと考えられます。

佐々木選手は、高校の自転車部時代にトラックレースを走り、日常の練習でも軽いギアでトレーニングを積んでいたため、高速レースを軽めのギアで走れていました。 また、集団の中でも前の選手との間隔を空け過ぎることなく、巧く反応出来ていたと思います。 問題は、2時間半、90kmという時間と距離を今日のレース様な高速で走り続けた経験が無く、腰痛を起こすなど身体面が付いて行けなかった様子です。これからレースの場数を踏むと共に、当地の優れた練習環境でノンストップのトレーニングを積めば、後半も千切れずに戦えるようになるでしょう。

2名共に集団から脱落して以降も周回遅れになりながら最後まで走ったので、佐々木選手39位、川口選手40位と着順が付きました。(着順が付いたのは40名、残り8名は自らリタイアしたため、DNF