2014年6月12日木曜日

6月10日(火) オランダ・Oirschot クリテリウムレース

距離:1430m X 56周 約80km
出走者数:約30数名
天候:晴れ時々曇り
気温:23度、終了時21度

<結果>
川口選手: スタート後、約10分で集団から離脱。同様に千切れた選手と共に周回を重ね、メイン集団に戻るも離脱し、数名の小グループで走り続け、残り10周で打ち切り。 着順は29位で賞金を獲得。(30位まで賞金)
佐々木選手:メイン集団から離脱することなく巧く走れましたが、トップ2名に集団がラップされたため、10周を残し打ち切り。着順は21位で賞金を獲得。(30位まで賞金)

注:「レース打ち切り」とは、審判によってまだ残り周回があるにもかかわらず、
レース終了を告げられて終わる事。自ら止めてしまうリタイアはDNFになりますが、打ち切りの場合はDNFではなく、その時点での着順が公式記録となり、30着以内ならば賞金も出されます。 


昼過ぎから夕方にかけて降った雨があがり、路面も乾燥して心地よい天気になりました。Oirschotのコースは、石畳(路肩はレンガ舗装)とコンクリート舗装が半々。一箇所ほぼ180度旋回する鋭角なコーナー、その反対側にはクランク状のコーナーがあり、技術を要求されるコースで、もしも雨で路面が濡れていたならば、結構危険なレースになったと思われます。

川口選手は、前回のレースでコーナーリングの際に前の選手との間隔を空け過ぎて、無駄なエネルギーを使ってしまったので、今日はその点を特に留意してレースに臨んだのですが、コーナーで気持ちが先行してしまい、鋭角なコーナーに入ってからペダルを踏んでしまってペダルが接地して、あわや落車する危険な状態に陥りました。 何とかバランスを保って最悪の事態は回避出来ましたが、もしも運動神経の鈍い選手だったならば、周囲の選手を巻き込む大事故になっていたかも知れません。このトラブルによって、再び集団から離脱してしまいましたが、今日は数名が同様に離脱していて、この選手達と共に小グループを形成し、その後は巧く走れていました。

佐々木選手もレース後に聞いた話では、レース前半に川口選手と同じコーナーでペダルを地面に擦ってしまったそうですが、落車には至らず、その後のレースはとても巧く走れていました。今日のレースでは、スタート直後の直角コーナーの出口での立ち上がりのスピードに苦戦していた様子です。
レースは、スタート約20分後に(*)コンチネンタルチームDe Rijke(アマチュア・スポンサーチーム)の有力選手2名が飛び出し、そのまま集団に差を付け、レース後半にメイン集団を1周ラップ。この時点でメイン集団の前には6名のグループが形成されていました。 この6名以降のメイン集団は、ラップしているトップ2名以外、残り10周で打ち切りになってしまいました。

結果として、出走者数が少なかったこともあり、川口・佐々木両選手揃って30位以内の着順が付き、自転車レースにおいて初めて賞金を獲得しました。 

(*)注:オランダでは、コンチネンタルチーム所属選手でチームと報酬(給与)契約を結んでいる選手には「プロフェッショナルB」というライセンスが発行されていますが、この「プロフェッショナルB」という名称は、便宜上のものであり、本当のプロフェッショナルとは、あくまで「プロ・コンチネンタルチーム」「プロツールチーム」とされています。 日本でも「コンチネンタルチームは、プロチームではない」と、つい最近定義付けされた様子ですが、これは世界的にも正しい認識だと思います。 つまり、現在、日本国内には、プロチームは存在しない訳です。(コンチネンタルチームは、プロとアマチュアが完全に分離していた時代の制度におけるアマチュア・スポンサーチームです)