距離:120km (1周約5.2km X 23周)
出走者数:79名
天候:晴れ
気温:20度
<結果>
川口選手: レース前半は集団の良い位置を走っていましたが、中盤に入ってペースが上がってからは前方に出る事が出来ず
後半に集団が分離した際に単独で離脱。あと4周を残して降ろされました。DNF
佐々木選手:川口選手と同じくレース前半は、二人で集団の前を引くなど積極的に動きましたが、レース終盤の決定的な15名の
アタックに乗ることが出来ず、さらにその後の集団からの少人数のアタックにも加われず、メイン集団(28位以降)で
ゴール。着順は39位。
今日は暑からず、寒からず、絶好のレース日和となりました。Rijkevorselのコースは舗装も良好で、比較的簡単なレイアウトですが、一部の箇所に自動車がスピードを出し過ぎない様にする目的で設置された障害物があり、注意が必要でした。
レースは中間ラップの懸賞金の懸けられた10周目に一気にペースが上がり、その際に15名が先頭グループを構成。 この15名の脚並みが揃っていたため、集団との距離が短時間に広がりました。そして、その差が1分以上になった18周目にメイン集団から6名が飛び出して第2グループに。さらに6名が第3グループとなりました。この展開でメイン集団のスピードが上がったため、川口選手はそのスピードに付いて行けず、単独で離脱してしまい、あと4周を残して降ろされてしまいました。佐々木選手は、メイン集団から飛び出す選手達のアタックに乗ろうと再三試みた様子ですが、スピード不足のため、集団に取り残された形となってしまいました。それでも28位以降を競う集団には残ることが出来て、28-30位の賞金圏を狙うゴール勝負にも加わりましたが、スプリント力が足りず、着順は39位でレースを終えました。
川口・佐々木両選手を比較するとスピード、特にダッシュ力などは、日頃の練習で観る限り、殆ど差が無い、あるいはもしかすると川口選手の方が上回っているかも知れません。しかし、レースでは佐々木選手の方が千切れずに走れているレースの数で上回っています。その原因ですが、佐々木選手は高校時代にトラックレースを相当経験しているため、瞬間的な動き、例えばアタックした選手に反応する、空いている位置に素早く入る、などの動きが勝っているためと考えられます。 残念なのは、大学自転車部のトレーニングに殆どトラック練習が取り入れていない点です。川口選手は、日本国内で一人だけでトレーニングする日が多く、週末にグループで走る場合にもその内容がワンパターン化(一列で走る)しているそうで、レースに必要な集団内での動きがまだ巧く掴めておりません。
日本の自転車選手全てに共通する問題ですが、日本では一般公道ではグループでも一列で走る練習しか出来ないため、集団内を走る感覚が身に付きにくいのです。※(注)
また、川口選手の場合、重たいギアで練習していたため、回転力が不足しています。 これを克服するためにも日本に戻ったら、トラックレースにも参加すると良いと思います。
(注): オランダ・ベルギーでは、道交法によって「自転車は横2列までならば並走可能」
と定められているので、グループによるロード練習は、2列縦隊で行います。